ホリスティック豆知識Blog

2020年08月26日(水)

豆知識

猫を飼う前に知っておきたい『行動特性』と『行動問題』

猫_ごろん

コロナ禍の影響で犬や猫を飼う人が増えている、というニュースを耳にした人は多いことかと思います。

自粛生活でインターネットの利用時間が増え、SNSで犬や猫のかわいい動画に心を奪われる。人と会う機会が減り、ふと癒しを求めてペットショップへ…そんな流れがあるのかもしれませんね。

そして早くも、飼育放棄や遺棄の増加が問題視され始めています。充分な準備をした上で飼い始める人だけではない場合があるためでしょうか。

 

飼育放棄や遺棄の理由

平成30年の統計によると、動物愛護センターへの犬や猫の持ち込みのうち、飼い主による割合は犬は10%、猫は20%だそうです。飼い主の飼育放棄や遺棄の理由は大きく2つです。

 

1)犬と猫に起因する問題
「老い」「病気」「行動問題」などで、お世話をし切れなくなったという理由です。

2)飼い主に起因する問題
「引っ越し」「離婚」「家族と自分の病気」などで、飼えなくなってしまったという理由です。

 

ですが、元をたどれば、どちらも、飼い主に起因する問題。飼う前に「犬や猫について知る」ことと、どんなことがあっても終生飼育を前提に乗り切るという「覚悟」がセットになっていなければ、起こりうることなのです。

ちなみに、猫については近年、「犬よりもお世話が少なくてすみ、飼いやすい」というイメージが高まっているせいか、それらを妨げている可能性があります。

 

本日は猫について、飼育放棄や遺棄の原因の1つとなる「行動問題」を理解するため、猫の行動特性を解説します。

 

人とは違う動物であることを正しく認識しよう

飼う前の心構えの第一歩は、犬や猫の存在そのものを認め、人とは違う動物だということを正しく認識すること。そして、「犬が犬であること、猫が猫であることを尊重する」ということです。

 

猫の習性

猫_毛づくろい

◆捕食動物である
猫は、「捕食動物」です。獲物を探し、追いかけ、狙いを定め、飛びつき、捕獲し、息の根を止め、引き裂き、食べる、という一連の行動が猫の本能の中に組み込まれています。そのため、猫は、動くものには敏感に反応し、逃げるものを追いかける習性があります。また、猫の鋭い爪や犬歯は、獲物を殺すための「武器」なのです。

⇒猫はこういった行動を遊びの中で見せますが、人の手など誤ったものが対象になると、思わぬケガにつながります。

 


◆単独で行動する
猫は本来、単独生活をする動物です。犬のように群れの仲間たちと協力して獲物を捕獲し分配するのではなく、1 頭だけで捕獲して食べます。
⇒ただし、現在人と生活している猫は、一緒に暮らすメリットがある場合にはグループで生活することもあります。ですから、自分の血縁や仲間として信頼できる動物(人、猫、犬など)とは仲良くできるわけです。

 


◆ 縄張り意識が強い
単独生活なので、生きるために必要なものを自分で確保し、自分の身を守らなければなりません。そのため、猫は自分が安心して飲食や排泄、休息ができて、いざというときに隠れられる縄張りをとても大切に考えています。

⇒縄張りといえる場所がない、またはそこに近づけない、何者かに荒らされる危険がある場合は、強いストレスを感じます。
また、マーキング(においつけ)をすることで、ほかの動物に縄張りを主張します。マーキング行動には、顔や身体から分泌されるフェロモンをこすりつけるものや、自分の尿や糞便のにおいをつけるものなどがあります。

 

◆きれい好きである
猫は被毛を清潔に保つために、よく自分の身体を舐めます。また、清潔なトイレを好み、排泄物は丁寧に砂をかぶせて隠します。これは、においを消して自分の居場所を気づかれないようにするためや、清潔を保って病気にならないためなど、単独行動の猫ならではの目的があるのです。

⇒汚れていたり、ほかの猫の排泄物のにおいが残っていたりするトイレは、猫にとって非常に不快。排泄を我慢する原因となります。

 

◆上下運動ができる
猫は高いところに上ることができます。猫の狩りは待ち伏せ型が多いのですが、高いところのほうが獲物を見つけやすく、相手からも気づかれにくいためです。また、外敵に攻撃される危険が少ないので、安心して休めるところにもなります。

⇒上ったり下りたりという運動は猫にとって大切なこと。完全室内飼いの猫の場合は、上下運動ができる場所を作ってあげる必要があります。

 

猫のコミュニケーション

猫_のび

猫を理解するには、コミュニケーション方法を知ることも大切です。猫の気持ちを誤解したり、擬人化したりすることを防げます。

猫は、「ボディランゲージ」「においを介したコミュニケーション」「直接的な接触によるコミュニケーション」を行いますが、ここではボディランゲージについてご紹介します。


◆ボディランゲージ

・耳を後ろに向けている、耳を顔にぴったりとつけるように倒している
⇒不安や恐怖を感じています。それ以上猫に怖い思いをさせるのはやめましょう。


・尻尾をピンと立てて近づいてくる
⇒友好的な気持ちを持っています。


・尻尾をパタパタと左右に振っている
⇒不満や怒りを感じています。振り幅が大きくなったりスピードアップしたりしたら要注意です。
なでているときに尻尾を動かしはじめたら、なでるのをやめましょう。

 

・尻尾の毛が逆立って膨らんでいる
⇒恐怖を感じたり、興奮したりしています。このときに声をかける・触る・大きな音をたてるなどの刺激を与えると、飛びついてくることがあるため危険です。

 


 

いかがでしたか?犬や猫の行動を表面的にしか理解していないと、それが彼らにとって普通の行動であっても、「行動問題」だととらえてしまう可能性が高まります。周りに、犬や猫を飼い始めたいという方がいたら、ぜひ彼らを知っていただくことをお勧めしてみてくださいね。

 

ホリスティックケア・カウンセラー養成講座では、犬と猫の行動特性、ストレスケア、犬と猫との関わり方、身体の仕組みと健康ケアについて詳しく学べます。

 

 

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