ホリスティック豆知識Blog

2020年07月16日(木)

豆知識

コロナ禍の、犬や猫へのストレスケア

私たちの生活様式や考え方に大きな変化をもたらしている、新型コロナウイルス。このことが、私たちと暮らす犬や猫にも何かしらの影響を与えています。「犬や猫が感じるストレス」という切り口で、今私たちが考えるべきポイントと、できることをご紹介します。

 

ストレスとは

人や犬猫などは、生体のホメオスタシス(恒常性)という性質により、外部環境や精神的な緊張によって、乱された体内の変化を元の正常な状態に戻すことができます。
このときの生体内で起こる変化や変化に対処する反応、そして変化を戻そうとする反応を『ストレス』と呼んでいます。


ストレスの原因は「ストレッサー」と呼ばれ、主に以下のようなものがあります。

・物理的ストレッサー:暑さ、寒さ、騒音など
・化学的ストレッサー:薬物、たばこ、大気汚染、添加物など
・生理的ストレッサー:ウイルスや細菌による感染、炎症・出血による血圧低下など
・心理的ストレッサー:恐怖、不安、不満、葛藤など

ストレッサーによる刺激は、身体の各器官から神経などを介して脳に伝えられます。ストレスの種類によって異なる経路を経由し、視床下部に伝わり、その後、自律神経系と内分泌系という2つの経路を介して全身でストレス反応が起こります。

自律神経系:交感神経と副交感神経のバランスに影響が出る
内分泌系:ホルモンの分泌の調整が正常に行われなくなり、ストレスに身体が耐えられなくなる


犬や猫のストレスの原因

犬や猫にとっての具体的なストレスの原因は何でしょうか?
それは、「生きるために必要なものが満たされないこと」です。

 

【犬や猫が生きるために必要なもの(例)】
・生命、身体の安全、危険の回避
・食べ物、水分の確保
・十分な睡眠と休息
・運動、捕食行動そのもの
・探索活動
・他の個体との接触、集団への帰属(犬)、個を尊重した関係

 

これらが満たされないことで、犬や猫にもストレスがかかると考えられます。


犬や猫のストレスサイン

犬や猫は、ストレスがかかると、さまざまな方法でそのサインを出します。

<例>

・視覚によるサイン:表情や姿勢やボディランゲージ(カーミングシグナル)
・聴覚によるサイン:他者への威嚇や警戒、要求などの鳴き声、食べ物や場所を守るための唸り声、不安や痛み、要求や甘えからのクンクン、キャンキャンといった鳴き声(犬)、ニャーニャーとしつこく鳴く声(猫)など、
・嗅覚によるサイン:しきりににおいを嗅ぐ、マーキングの回数が増える、身体をこすりつけるなど

ただ、このサインだけで犬や猫の内面の状況を判断せず、置かれている状況や複数のサインを総合的に読み取ることが大切です。


コロナ禍で考えられる犬や猫のストレス

おそらく犬や猫は『新型コロナウイルスが流行している』という認識はないので、それ自体が彼らにストレスを与えているとは考えにくいと思います。(もちろん、感染した場合は別です)


ただ、犬や猫にとって最も大切なオーナー(飼い主)の精神状態や、生活スタイルや環境などの変化は、少なからず犬や猫に影響を与えている可能性があります。


例えばオーナーが不安を感じている、パートナー(愛犬愛猫)に必要以上に干渉してしまう、テレワークの導入で在宅時間が増えた、部屋の片付けや模様替えなどで家庭内の環境が変化した、自粛後の仕事復帰で生活リズムが短期間で劇的に変化した、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。『コロナだから』という理由がわからない犬や猫にとって、こういった変化は全く理解できないので、大きなストレスとなってしまいます。だからこそ、この時期のパートナーのストレスケアはとても重要なのです。

 

ストレスへの対策とケア

一度高いストレスにさらされると、分泌されたホルモンを受けた身体が元の状態に戻るには、数日かかると言われています。
過度のストレスによる悪影響を避けるためには、現在の環境を見直すこと。また、パートナーのストレスサインに気づいたら、以下のストレス対策とケアを行いましょう。

対策

■ストレスの原因を取り除く

パートナーを観察し、ストレスの原因が明確であれば、それを取り除きましょう。コロナ禍という困難な状況ですが、できるだけ生活や環境の変化を少なくするよう工夫しましょう。オーナーが不安に思うことがあっても、そのようなそぶりをパートナーに見せないことも大切です。

 

■行動問題を予防する

犬や猫の「行動問題」の中には、犬や猫にとっては「生きるために必要な正常な行動」も含まれています。
ただし、人が許容できない行動は、その発生を予防することで、お互いにストレスがかかることを防げます。例えば、窓から見える通行人や他犬に吠えるのは、警戒心から出る行動ですが、見えないようにすれば解決します。観察し、なぜそんな行動をとるのかを知り、予防策を行いましょう。

 

■副交感神経を刺激する

マッサージやバッチフラワーレメディなどを使って、副交感神経を刺激することで、自律神経のバランスを整えます。また、オーナーがリラックスすることも大切です。

 

■さまざまな刺激に徐々に慣らす

過度なストレスは心身に悪影響を及ぼしますが、全てのストレスが悪者というわけではありません。「適度なストレス」は、活性化、成長、進化を促します。普段の生活で、受けることが想定される刺激にあらかじめ慣らすことで、刺激を受けてもストレスがかからなくなります。ただし、大人のパートナーはこの慣らしを慎重に行わないと、かえって問題が悪化する場合があるため注意が必要です。

まだまだ、コロナウイルスの不安が消えない日々が続きます。オーナーが穏やかに生活することが何よりのストレスケアですが、難しい場合もありますよね。以上のことを踏まえ、ストレス対策、ストレスケアをしてあげましょう。

なお、ストレスケアを行っても改善されない場合は、行動診療をしている獣医師に相談するとよいでしょう。

 


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