ホリスティック豆知識Blog

2020年03月19日(木)

豆知識

これ1つで何役も!ハーブの万能薬カモミール

カモミール畑

ハーブ初心者に、まずおすすめ。ハーブの万能薬カモミール

こんにちは。ホリスティックケア・カウンセラーでJAPAS日本アニマルフィトセラピー学術協会理事長の加藤志乃です。
私は今、ホリスティック療法の中でも特にフィトセラピーを中心に講座運営やアドバイス業をしています。
フィトセラピーとは植物、主にハーブを使ったセラピーです。また、ハーブとは「生活に役立つ香りのある植物」。その中でも「健康」に役立つハーブを「メディカルハーブ」と呼びます。

 

私自身、ホリスティックケアを学び始めた時、たくさんあるハーブやアロマテラピーの植物たちの中で「愛犬のためにどれを使ったら良いのかしら?」「これは使っても大丈夫かなぁ?」など、迷ったり、時には恐る恐る使ってみたりしていました。その経験から思うことは、「色々なハーブや精油を使いこなせたら、とても素敵。逆に、難しそうだからと遠のいてしまったら、非常にもったいない!」ということです。ですから、はじめの一歩としては、たくさんのハーブを使いこなすことよりも、まず1種類使いやすいものから取り入れることをおすすめしています。

そんな初心者さま向けにご紹介したいのが、1種類でさまざまな使い方ができるハーブの万能薬「カモミール」です。

カモミールの特徴

カモミールは甘いリンゴのような香り。そのため、ギリシャ語の「Chamaimelon;大地のリンゴ」からその名前がつけられました。花は「医者の薬」といわれるほど代表的な医療用ハーブ。皮膚や呼吸器系、消化器系へのエビデンスが認められている国もあり、薬用ハーブとして4000年以上の歴史があります。日本でも、その抽出成分やエキス剤が薬用入浴剤やうがい薬、目薬、マウスケア、スキンケア製品など多くの医薬品や医薬部外品に利用されています。

フィトセラピーで利用されるカモミールは主に「ローマン・カモミール」と「ジャーマン・カモミール」の2種類。見た目は似ていますが、特徴は異なります。

左:ジャーマン、右:ローマンカモミール

左:ジャーマン・カモミール、右:ローマン・カモミール

 

ジャーマン・カモミールは1年草。黄色い頭花の周りに白い花弁の直径1~3cmの花をつけ、中央の頭花は平たんな状態からだんだんコーン状に膨らみ、種を落とします。この花頭を縦半分に割った時に空洞になっているのが特徴です。
一方、ローマン・カモミールはイングリッシュカモミールとも呼ばれ、匍匐性(ほふくせい)の多年草。ジャーマンに比べると花数が少なく、2cmくらいのちょっと大きめの花をつけます。ジャーマンに比べると香りが強く、花だけでなく葉からも香りを楽しむことができます。

 

カモミールの自然療法のツールとしては、ハーブティーや精油、芳香蒸留水、フラワーエッセンス、ホメオパシーなどが入手可能です。ハーブティーの場合はジャーマン・カモミール、アロマテラピーの場合は主に甘い香りのローマン・カモミールの精油や芳香蒸留水が利用されることが多いようです。

 

どちらも消化器症状や炎症を抑える効果が高く、外用で皮膚疾患などに利用されます。また、不安や緊張を取り除く鎮静効果や眠りを促す催眠作用といったリラックス効果をはじめ、鎮痛作用や発汗・保温・解熱作用などさまざまな作用を持ちます。作用が穏やかで乳幼児から老人、ペットたちにまで安心して使える万能薬として知られています。

 

■ローマン・カモミール
学名)Anthemis nobilis(Chamaemelim nobile)
活用方法)主にアロマテラピーとして 芳香浴、スプレー湿布など外用剤として
効能)リラックス・緊張緩和、不眠、消化促進、鎮痙作用、鎮痛作用、湿疹、火傷、皮膚炎、血圧降下

 

■ジャーマン・カモミール
学名)Matricaria chamomilla (Matricaria recutita)
活用方法)ティー、チンキ、浸出油、精油、蒸留水など内用剤・外用剤と共に
効能)抗炎症、抗菌、鎮痙、創傷治癒、抗掻痒、
湿疹、口内炎、消化促進、疝痛、駆風、リラックス

 

【注意点】
・ブタクサ、菊、マリーゴールドやヒナギクなどのキク科の近縁植物にアレルギー反応を起こす個体の場合、まれにカモミールに対してもアレルギー反応を起こすことがあります。はじめて利用する際には量を少なめにし、使用後にはよく観察してください。
・動物に対しハーブを利用する際は、「目的意識」を持って使うことが大切です。むやみに使用しないようにしましょう。

カモミールティーで簡単!初心者におすすめのケア

カモミール製剤

カモミールは色々な形(剤型)で利用することができますが、まず取り入れやすいのは何といってもスーパーなどでも入手できるジャーマン・カモミールのドライハーブでしょう。ティーバッグも利用できます!
今回は手軽に利用できる「内用」「外用」の2つの方法をご紹介しますね。ハーブティーは水に溶けやすい成分が中心なので、体に穏やかに作用してくれます。

 

◆内用

カモミールティーの内服は腹痛や下痢、消化不良、緊張緩和や炎症やかゆみ、痛みの緩和に役立ちます。アトピー性皮膚炎や関節痛・神経痛などにも優しく働きかけてくれますので、外用と共に併用すれば相乗効果が期待できます。季節の変わり目にお腹の調子を崩しやすい、お腹がギュルギュル鳴っているなどの時は予防的に使用することもできます。

<使い方>

  1. ドライハーブ小さじ1杯程度に対しカップ1杯分の熱湯を注ぎ、5~7分ほど浸出してカモミールティーを淹れます。ティーの色は少し濃いめかなぁと思うくらいの方が良いです。
  2. 冷めてから直接飲ませたり、シリンジで与えたり、水や食事に混ぜて与えてください。

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※1日の飲用の目安
小型犬:小さじ2杯
中型犬:大さじ1杯
大型犬:大さじ2杯
猫  :小さじ1-2杯

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ハーブティーに含まれるのは水溶性成分なので、余分に摂取すると尿として排泄されてしまいます。1回ではなく2-3回に分けて与えるとより効果的です。

 

◆外用

気温や湿度が高くなってくると、被毛に覆われている犬や猫たちはアレルギーや虫刺されなどが原因の皮膚トラブルが増えます。中でも足先や指の間を過剰に舐めて、赤く炎症を起こしたり、毛が変色したりというお悩みを多く耳にします。カモミールの代表的な効能には炎症やかゆみを抑える作用がありますので、そんな時に取り入れやすい簡単な外用ケアをご紹介します。

◇足浴

<使い方>

  1. 内用と同じようにカモミールティーを作って冷ましておきます。
  2. 洗面器に足首が隠れるくらいのぬるま湯を注ぎ、カモミールティーを約50ml程度加えます。
    (大きめの洗面器の場合は100ml程度に増量してください。)
  3. 犬や猫の足を入れて(一度に4本でなくてもOK)、可能ならば3-5分程度待てるとより効果的です。
    足を長くつけることが難しい場合は、できるだけ1本ずつ皮膚表面(角質)にゆっくり時間をかけてカモミールの成分が染み込む工夫してあげてください。タオルやガーゼ、スポンジなどを使うとやりやすいかもしれません。

 

◇足浴以外の外用
コットンにティーをつけてかゆみや炎症が起きている箇所へパッティングしたり、ガーゼやタオルにつけて湿布してあげても良いでしょう。飲んでも安心なので、歯肉炎などにも。私の愛犬はアトピーでお腹がかゆくなった時に、湿布を利用していましたよ。

 

フィトセラピーは使っていくうちに引き出しが増えていきますので、楽しみながら取り入れてみてくださいね。

 


加藤 志乃(かとう しの)

加藤志乃さん
日本アニマルフィトセラピー学術協会、愛犬救命協会理事長、ホリスティックケア・カウンセラー
飼い主さまとペットのためのフィトセラピーWof!代表

幼少期より多数の動物と暮らす。北里大学卒業後、10年以上製薬会社でMR、臨床開発に従事。愛犬のアトピーや股関節形成不全をきっかけにホリスティックの世界を知り、2007年にホリスティックケア・カウンセラーを取得。アロマやハーブ、東洋医学他、さまざまな角度から行うホリスティックな視点でのアドバイスは日本全国にとどまらずアジア各国でも高評を得ている。

 


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