ホリスティック豆知識Blog

2019年05月28日(火)

豆知識

愛犬のためのホリスティックグルーミングレッスン 【2】ブラッシング初級

【根拠あるやさしいグルーミング】をテーマに、犬の体の構造や動きを研究し、グルーミングを行うトリマーの石井あゆみさん(トリミングサロン「leaf dog(リーフドッグ)」経営)に、飼い主さまに知っていただきたいグルーミングの基本についてシリーズでレクチャーしていただきます。


定期的なグルーミングは人と暮らす今の犬たちにとっては、必要不可欠なこと。
でも方法を間違えると、とても負担のかかることになります。
そして、その原因となっているのが、飼い主さまの日頃の間違った方法だったということも珍しくありません。

意外と知らなかったことや、間違って行っていたことなど、新たな気づきが満載です。
犬の体の構造、特性を知り、そのうえで、犬が一生必要とする体のケアを犬にも飼い主さまにも負担をかけないやさしい時間にするために、ぜひお読みください。

Lesson2.ブラッシング(初級)

「ブラシを見せると逃げるんです(笑)」
そのようなお話をよく伺います。
でも、ブラッシングも前回のテーマである爪きり同様犬にとって、とても大切なケアです。
だからこそ、ブラシを見せると喜んで来てほしいですよね。
今回と次回2回に分けて、ブラッシングについてお話します。


■ブラッシングの目的
まず、ブラッシングの目的は何か?についてお伝えします。

◎毛を一本一本パラパラにし、皮膚への風通しを良くする
◎毛玉やもつれてしまった部分をほどく
◎抜け毛を取り除く
◎ホコリ、散歩のときに絡まった枯れ葉や小枝などを取り除く

これらはブラッシングの作業としての目的ですが、この目的全部を達成しようと飼い主様が一生懸命になりすぎると、パートナーはうんざりしてしまうことが多いです。パートナーがブラッシングを好きになり、さらには習慣にするためには、目的に合わせて段階を踏み実践していただくことをおすすめします。

 

■石井おすすめの段階別ブラッシング

初級「いちゃいちゃブラッシング」
中級「毛の状態ごとにブラシを使い分けよう」
上級「毛のもつれや毛玉をブラッシング」

 

初級「いちゃいちゃブラッシング」

まず初めは「基本のブラッシング」と「パートナーが嫌がらないブラッシング」を習慣にするところから始めます。ポイントは、頑張りすぎない事です。

◇対象:全犬種、パピー、若い犬、ブラッシングに慣れていない犬や飼い主様向け
◇目的:ブラシを体に当てられることが嬉しくなる、ブラッシングが習慣になる。

◇ブラシ:獣毛ブラシを使用します。

獣毛ブラシは毛玉をほどくことはできませんが、毛についたほこりなどの汚れを取り除くことができます。また、毛のキューティクルや毛並みを整えることができます。

 

~獣毛ブラシの選び方~

■毛の量が多い犬:
ブラシの毛束が少なく隙間が多いタイプを選びましょう。

■毛の量が少ない、または毛が短い犬:
ブラシの毛束が多く密に植えているタイプ、また柔らかい毛のブラシを選びましょう。

ブラシと毛には摩擦が生じます。
毛の量が多い犬に密に植えられたブラシを使用すると、ブラシと毛の摩擦が大きくなり、毛を引っ張る力が高くなります。
思った以上にブラシは毛を引っ張りますので、優しくやっているつもりでも、犬が嫌がる原因を作ってしまいます。
逆に毛の量が少ない犬にブラシの隙間が多いタイプを使用してしまうと、ブラシと毛の摩擦が少なすぎるので、ブラシが容易に皮膚に到達してしまい、皮膚をガリガリしてしまう危険があります。
毛の量が少ない犬に使用する場合は、密に植えているブラシをそっと当てるようにします。

このブラシの選び方は、獣毛ブラシに限らず、どのブラシにも同じことが言えるので、参考にしていただければと思います。

 

◇ブラッシングの仕方
毛並みに沿ってなでるようにゆっくりとブラシを動かしてください。
初めは毛先に当てるようにしてソフトに。慣れてきたら、毛先だけでなく全体を梳かすようにしてブラシを当てていきます。動きはゆっくりゆっくりです。


ブラシを当てている時、犬がブラシを見たらいったん動きを止めてください。
犬がブラシを見る場合、そこに何かを感じたというサインです。そのサインの多くは不愉快であるという事がほとんどなので、もしかしたらブラシの当たりが強いのかもしれませんし、毛が引っ張られて痛みがあるのかもしれません。
犬が視線を離したら、動きをさらにゆっくりにし、力を抜くようにしてなでましょう。
撫でながら、飼い主さんに意識を向けてもらうように、名前を笑顔で呼び、笑いかけてあげましょう。
飼い主さんが嬉しい気持ちだと、犬も一緒に嬉しくなります。

◎ブラッシング=痛くない
 ↓
◎飼い主さんが嬉しい(笑顔)
 ↓
◎私(犬)も嬉しい

このような良い循環で犬といちゃいちゃブラッシングを目指しましょう!

◇ポイント:
ブラッシングというより、ブラシに慣らすことが大切です。ブラシでなでなでしてあげましょう!

 

初級編、いかがでしたか?
ブラッシングに慣れている方は振り返りとして、慣れていない方は、ここからスタートされてはいかがでしょうか?

(中級・上級は6月下旬頃アップ予定です。お楽しみに)

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◆リーフドッグ石井 あゆみ
ホリスティックケア・カウンセラー
JKC A級トリマー
日本ペットサロン協会アンバサダー

専門学校を卒業後2つのお店で修行をし、その後、2009年27歳で起業しleaf dogを開業。
論理的にとことん優しいグルーミングを日々研究している。
国内外のコンテストでの受賞暦も多く、高い技術を持つ。
業界誌トリムの連載を2017年8月号から開始。
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(※当ブログの動画は教材とは異なります)

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