ホリスティック豆知識Blog
2018年08月25日(土)
愛犬の気になる体質に注目!
みなさんのパートナー(愛犬愛猫)は、例えばこんな気になる症状、ありませんか?
・寒がり
・皮膚が荒れやすい
・下痢気味/便秘気味
・動きたがらない
病気ではないけれど気になる、いわゆる「未病」と呼ばれる体質。実はこれら、ホリスティックケア・カウンセラー養成講座で学べる「中医学」が解決のヒントをくれるかもしれません。
なかなか馴染みのないジャンルではありますが、学んでみると考え方が面白く、奥が深い!
そんな中医学ですが、先日、受講生向けに中医学を詳しく解説するセミナーが開催されたので参加してきました。講師は、講座テキストで担当を務める石野孝先生。内容の濃いセミナーをレポートします。
—————-
■中医学って?
—————-
中医学とは、古代中国の時代から今日まで発展してきた中国特有の医学。
病気を治すだけでなく、いかに生を養い病気にならないようにするか、という「養生(ようじょう)」の考え方が特徴です。養生の具体的な方法として、みなさんもよく知る「鍼灸」をはじめ「中薬学」「食養生」「按摩推拿(あんますいな)」「気功」があります。
「どれか1つで体調をよくしようとするのではなく、さまざまな視点を取りいれることが重要」とされており、中医学の視点から健康をとらえることは、まさにホリスティック(全体的、包括的)なケアを行うことだといえます。
—————-
■健康のキホン=「バランスをとる」という考え方
—————-
中医学では、
「全てのものは陰と陽にわけられる。どちらの要素も大切で、そのバランスをとることが大切」
という考えを基本に持ちます。
例えば、
◇月は陰、太陽は陽
◇静止しているものは陰、動くものは陽
◇冷たいものは陰、温かいものは陽
といった具合です。
これは身体にも当てはめられ、
◇腹側は陰、背中側は陽
◇寒がりは陰、暑がりは陽
といった具合に考えます。
陰と陽は相反しますが互いに必要であり、バランスがとれている状態がよい状態、つまり「健康」です。
この考え方のメリットは「今出ている症状を陰陽に分類することで、改善方法が明確になること。」
最も単純な例では「冷えていたら温め、暑くなっていたら冷やす」といった具合に、陰陽の均衡を整えていきます。
また、このほかにも万物は5つの要素にわけられるという「五行」という考え方も基本となります。こちらも、5つの要素の均衡がとれているときは正常、つまり生体にとって健康な状態であるとみなします。
—————-
■愛犬愛猫の体質を知ってケアを
—————-
セミナーでは、上記の考え方を今一度わかりやすく解説していただいた上で、犬や猫の場合も1頭1頭の体質を見極め、それにあったケアをすることの大切さと具体的な方法を学べました。
体質は、動物の体を構成する3つの要素「気」「血」「水」のうち、何の働きが滞っていて、何が過剰なのかによって8タイプに分けられる、とのこと。
体質タイプ診断では、「肉球」も1つの大きな判断材料となることを学びました。かさつきや色合い、湿り具合、においなど、写真をみながら詳しく解説していただき、また肉球の他にも「冷え」「皮膚の状態」「舌の色」「尿の色」など、物言わぬ犬や猫の体質を判断するさまざまなポイントを学ぶことができました。
体質ごとのおすすめのケアとしては、中医学らしくツボマッサージとおすすめの食材などを知ることができ、家ですぐ実践できる内容ばかりだったので、参加した方にとっても満足度の高いセミナーとなりました。
—————-
■知っておくと視野が広がる「中医学」
—————-
セミナーに参加してみて実感したのは、西洋医学にはない考え方を知っておくと、愛犬愛猫のためにできることのアプローチがぐんと広がるということ。
また、新しい分野にふれることで、これまで興味のなかったことも面白いと思えるようになったり、学ぶことが楽しいと思うきっかけになる可能性もあるのでは、ということに気づけたことでした。
みなさんも、一度「中医学」学んでみませんか?
(講座事務局 草田)
ホリスティックケア・カウンセラー養成講座は、健康に対してのさまざまな考え方とアプローチを学べる講座です。自分の世界を広げてくれる新しい出会いがあるかもしれません。