受講生の声Voice
堂前勇樹さん
犬に優しいトレーニング+生活面のアドバイスで、お悩み解決力アップ
現在のお仕事
トリミングにストレスを感じる犬向けに、優しいトリミングトレーニングを行う「ドッグヒーリングドゥ」を運営しています。
トリミングで体調を崩してしまうほど敏感な犬や、トラウマを抱えた犬の依頼にも対応できるよう、トレーニングとトリミングができる専用の改装車でご自宅に伺う方法と、事務所にお越しいただいて行う方法があります。また、そのトレーニングと食事の知識提供をセットで行うセミナーの開催や、イベントにてトレーニング、食事アドバイス、物販などもおこなっています。
当サービスのベースは「ハズバンダリートレーニング」。1頭1頭の自主性を重んじながら、おやつやごはんのご褒美をしっかり使う手法です。犬に自信をつけ、「トリミングは怖くない、楽しい」と思ってもらえるようにしていくのですが、それによってトリミング終了後も元気でいてくれるというメリットがあります。
当サービスは「ストレスを感じやすい犬向け」としてスタートしましたが、他店でトリミングを断られてしまうほど大変お困りの方のご利用が多いのが実情です。
ホリスティックケア・カウンセラー資格取得のきっかけ
開業前に経験した、愛犬の病気がきっかけです。
愛犬のうち1頭がアジソン病になり、ストレスが少しでもかかると死に至るほどの痙攣を起こすようになってしまって。中でも大きな負荷がかかっていたのが「ペットサロンでのトリミング」で、サロンから帰ると必ず痙攣していました。動物病院からは「ストレスをかけないでね、日常ケアと食事にも気を付けてください」と言われたものの、具体的には何をしたらいいのかわかりませんでした。
そんな時、知人からホリスティックケア・カウンセラーの資格を紹介されたんです。愛犬のリラックスのためにいいなと思うTタッチやマッサージと、食事も学べるとあって、受講することにしました。
資格取得後の変化
資格取得後、愛犬の健康と仕事の両方にメリットがありました。
受講後、もう1頭の愛犬もリンパ腫を発症したため、講座の知識を使って食事を変えました。当時、それなりに上質なフードをあげていたつもりでしたが、受講したことでより食事の大切さを知ったからです。結果、リンパ腫の愛犬は今、発症から8年。病気とうまく共存しながら生活できています。
アジソン病の愛犬も食欲にムラがあったのですが、食事を変えたところ食欲が安定してきました。
実はアジソン病の愛犬はさらに、トレーナーの妻が取り入れたハズバンダリートレーニングをしながらトリミングを行ったところ震えがおさまるという変化もありました。ストレスを感じやすい犬にはハズバンダリートレーニング+食事で改善していく、という今のサービスはこれが原点なんです。
愛犬たちの改善経験を経て、当時ペットショップスタッフだった私は、「飼い主様に食事の大切さを伝えたい。そのためにはペットフード販売の接客方法を変えなければ」という気持ちになりました。というのも、当時は商品情報をマニュアル的に説明していただけ。ペットフードのことは知っているようで知らなかったですし、食事そのものの知識も不十分で、自信がなかったりしたんです。
資格取得後は、食事の接客の際、「講座から得た知識」という指標があるため自信をもって伝えられるようになりました。同時に、お客様が納得し私を信用してくれるようになって、ペットフードを買ってくださる方がすごく増えてきたんです。
その後、ペットフーディストの資格も取得。
食事についてさらに深いアドバイスができるようになったと同時に、トレーニングや食事アドバイスを突き詰めると生活面の問題を発見することがあるため、逆にホリスティックケアの重要性を感じる機会が増えました。両資格を取って本当に良かったなと思います。
例えば、生活を変えないとトレーニングがうまくいかないことが多いので、ケアについてもアドバイスすることは多々あります。
飼い主様は愛犬のために何でもしてあげたいと思っているがために、「トレーナーが言ったことは守らなきゃいけない」と思ってしまい、警戒されることも多いんです。そんな時、気軽にできるTタッチやマッサージ、バッチフラワーレメディなどについてお伝えすることで、「これならできそう」と笑顔で帰ってくださることがあります。
他にも、例えばフードジプシーの方には、ペットフーディストとして食事の専門的なアドバイスをする前に、先に食事以外の生活面のアドバイスをすることが有効な場合があるんです。なぜなら、飼い主様はずっと食事のことを考えて試行錯誤してこられているので、こちらがフードの話をしだすと余計に迷われることがあるからです。ですので、まずは「食べづらい姿勢で身体が凝っているのでマッサージを試してみたら」「食欲が高まるように、こんな運動をしてみたら」「リラックスすることで食べることに向き合ってくれることがある」など、生活でできることをお伝えしたら、実際に試して改善できたという例がありました。さらにバッチフラワーレメディをお勧めした時、飼い主様自身が落ち着いて愛犬への悩む気持ちが軽減され、それが犬に影響して健康な犬の場合は食べるようになって…という良い結果も得られました。これらはホリスティックケア・カウンセラーならではのアドバイス効果だと思います。
また、月1回、ペットフードを販売しつつお悩み相談対応をする会を開いているのですが、お悩みの内容によって「ホリスティックケアの知識を使った日常ケアアドバイス」「ペットフーディストの食事アドバイス」の割合を少しずつ変えてお伝えしています。食事の相談がきっかけで話し始めた方も、それだけで終わることはないので、結局両方の知識が必要なんです。
今後の目標
情報過多な時代、AIの時代だからこそ、より多くの飼い主様に「正しい知識」を知ってもらえるようにしたいです。
また、ホリスティックケアはもっと身近なものだということも知っていただけるようにしたいです。もちろんプロとして高度なことをするホリスティックケアもありますが、飼い主様が行うことで、犬のQOLが高まるのは間違いないですからね。これからも頑張ります!
ドッグヒーリングドゥ
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