ホリスティック豆知識Blog
2025年08月22日(金)
介護される犬猫の「QOL向上」が、飼い主さんにも大切な理由って?

介護を行う上で重要とされているのが「QOLアップ」という考え方です。
QOLは「生活(生命)の質」。要介護の犬や猫にはQOLが高い状態、つまり「現時点で最大限に、苦痛が少なく快適に過ごせるレベル」を目指すケアが望ましいです。
そんなQOLアップのケアは、介護される犬猫のためだけでなく、介護する飼い主さまにも大切な意味を持ちます。その理由をご紹介します。
要介護犬猫への「QOLアップケア」は飼い主にとってなぜ大事?
理由1:愛犬愛猫の笑顔が増えて、飼い主さまもhappyになれる

「シニア期のご家族の介護を行う方」は、「完治を目指して病気と闘うご家族を支える場合」とはまた違った心持ちでいることと思います。
たとえば、
・愛犬愛猫が当たり前にできたことができなくなり、自分の生活もうまく回らないことへの戸惑い
・病気を併発している場合、急変の不安に神経を使う
・永遠のお別れに向かっていく悲しさ
などの要因で、つらさや不安を抱える方が多いと思います。
そんな飼い主さまに必要なのは、「愛犬愛猫の笑顔」ではないでしょうか。
QOLアップを大切にしたケアは、体の不自由さや、変化や刺激に敏感になるためストレスを感じやすいシニア期の「不快」をできるだけ減らし「快適」を目指すから、愛犬愛猫の笑顔を増やせます。
理由2「できること」が増えるから、気持ちが前向きに
愛犬愛猫を介護中の飼い主さまが陥りやすいのが、「自分は何もしてあげられない」と思うことです。
食欲が落ち、自分で動けなくなり、うちの子には何も楽しみがない、治療を見守るしかない…など無力感を感じている方が多いようです。
QOLアップのケアは、問題の原因を取り除いたり完治を目指したりするケアではなく、「現時点での快適性」を目指すケア。だから、できることがたくさんあるんです。
介護期のQOLアップ、たとえば何ができる?

・動けないから便秘がちになった犬や猫には、お腹のマッサージで大腸への刺激を。蠕動運動が促進され、腸内に溜まったガスも排出されやすくなります。
・お部屋にハーブウォーター(芳香蒸留水)のスプレーで自然な香りを。犬にとって匂いを感知することは「生きることそのもの」であり本能です。嗅覚はシニア期になっても最後まで使える感覚器。嗅覚から感じられたことは脳に刺激を与え、活性化します。
・重要な部位・足首を足湯で温めて。温められた血液が体内をめぐることで身体中がじんわりと温められるこの方法は全身浴ができない全介助のパートナーにもおすすめ。
介護期のQOL おゆきさんのレポート
パートナーのQOLはオーナーのQOLがあってこそ成り立つと思う。
ですが、「介護」が必要な状態に入るとこれまでとは違い回復はしても若い頃のように体調がものすごく良くなることはありません。ということから考えていくと、5つのポイントがあると私は思いました。
これらのポイントを、自宅で介護をしようと思ったオーナーに伝えたいと思います。
1.事実を受け入れる覚悟を持つ
2.お世話の工夫ができる柔らかい頭を持つ
3.『今』を生きるというマインドセット
4.一人だと思い込まないこと
5.ざっくり考えるぐらいがちょうどいい
4まで準備ができたら、あとはあまり細々考えすぎないことも必要。なにしろパートナーの幸せは、オーナーが笑顔でいることだから。
介護期のQOL 青島 由起子さんのレポート
私は先代犬が17歳の時自宅で看取る経験をした。
子犬の時は元気いっぱい走り回っていたのに、いつの間にか寝ている時間が多くなり、気が付くと年齢を重ねて走る事もなくなり、足腰が弱くなってきて、食事も上手に食べれなくなっていた。今まで普通に出来ていたことができなくなってくることがとても不安だった。先々代犬が亡くなった時、ペットロスは相当なものでその時の喪失感を思うと1日でも先延ばしにしたい思いでいっぱいだった。
飼い主として少しでも快適に過ごすことが出来る環境を、この子がこの子らしくいられるようにと家族で考え整えた。
フローリングの床で滑らないようにコルクマットを敷き、食事も少しでも食べやすく工夫してみた。先代犬は最終的には認知症の症状、白内障、夜中に発作も起こすなど壮絶な日々での介護だったが、落ち着いて穏やかに眠っている姿を見ていると今まで以上にたまらなく愛おしくて可愛いかけがえのない存在だった。経験したからこそ知る事ができた思いである。
愛犬の介護に直面した時、家族は想像以上に大変である。しかしその子がその子らしくいられるというのが『QOLの質』であると思う。先代犬の介護を経験して、今の子に対して少しでも快適に健康で過ごせる時間を長くするために出来ることは何かを考えた時、必要な知識を身につけるためにこの講座の受講を決めた。
今のパートナーは2歳になったばかりであるがあっという間に時間は過ぎていく。いつか必要な時が来た時にこの子に出来る限りのことをしてあげられる自分でありたい。この子の状態を日々観察しながらその時々の状態に合ったこの子らしくいられるQOLを、いつか来るお別れの時までずっと高めていけるよう自分なりに考えていきたい。家族としてお互いに幸せな時間をたくさん共有していけることが目標である。
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