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2020年07月04日(土)

豆知識

犬や猫も、高齢でなぜ病気が増える?今からできること

動物病院

若い頃は病院に縁がなかった犬や猫も、歳を重ねるにつれ、人と同じように病気が増えていきます。
それは、細胞やすべての臓器で起こる「老化」という変化が深く関係しています。
老化と病気について、その関連性をご紹介します。

 

老化のメカニズムって?

動物の身体の細胞は、常に新しいものへと変わる「新陳代謝」が行われています。若いときは活発に行われていますが、年齢が上がると徐々に衰えていき、その結果、老化した細胞が増えます。細胞は老化すると、その機能も衰えてしまいます。また、古くなった細胞は最終的に死滅します。

 

細胞の老化、臓器への影響

細胞イラスト2

臓器に老化した細胞が増えると、うまく働かなくなってしまいます。なぜなら、臓器の働きは、「細胞がうまく機能するかどうか」に左右されるからです。また、一部の臓器では、古くなった細胞が死滅しても新しい細胞が増えず、トータルの細胞数が減ってしまう場合があります。細胞の数が少なすぎても、臓器はうまく機能しなくなってしまいます。

 

細胞の老化、骨格筋への影響

年齢にともなって新陳代謝が衰えると、筋肉量の低下や関節周りの組織変性、関節液の減少、椎間板の組織変性などが起こりやすくなります。これらの変化により、関節がこわばって動かしにくくなるなどの不具合が起きやすくなります。また、長年関節を動かしたことによって摩耗や亀裂が起こり、軟骨の損傷などが起こる場合があります。

 

老化によって病気が増える理由は?

ごく一例ですが、老化が病気につながるケースはこんなものがあります。

■老化によって免疫に関わるリンパ球「T細胞」の機能が低下したり、胸腺が委縮したりすると、免疫機能が低下して感染症やガンにかかりやすくなる

■老化によって心臓の筋肉の弾力性がなくなり、収縮能力が低下すると、血液が逆流する・うっ血するなどの心不全につながる場合がある


各器官の機能がおとろえると、高齢動物は激しい運動、温度変化、病気などのさまざまなストレスに対処しにくくなります。
また、1つの臓器の機能低下が、他の機能にも影響を及ぼす可能性もあります。


老化をくいとめる方法ってあるの?

犬散歩

「加齢による望ましくない影響」の発生を遅らせたり、減らしたりといったことは、以下のような「生活習慣」でいくらかコントロールできます。

◎栄養価の高い食事をとる
◎定期的に運動をする
◎ストレスの低い生活を送る

これらはいつ始めても遅すぎることはありませんが、若ければ若いほど有効となります。

 


いかがでしたか?
オーナー(飼い主)がパートナー(愛犬・愛猫)に必ず訪れる「老化による不具合や病気の知識」を早めに持っておくことで、若いうちからの病気予防や早期発見が可能になります。

「ホリスティック(幅広い・全体的)」な視点から、ぜひ生活を見直してみませんか?

 


 

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