ホリスティック豆知識Blog

2021年09月08日(水)

学生さんへ

はじめてみよう!テリントン Tタッチ®②

学生の皆さん、こんにちは。ホリスティックケア・カウンセラー養成講座、事務局の日笠です。

本コーナーでは、ペット業界を目指す学生さんにおすすめの情報をお届けします。

 

Tタッチってなに?

ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得した学生さんに「特に興味深かったカリキュラムはどれ?」と質問すると、Tタッチはベスト3に入る人気カリキュラムです。

テリントンTタッチは、あらゆる動物の身体と心と思考の健やかさを促進し、日々の生活を穏やかにすることができるホリスティックケアの1つ。

非常に優しい力加減で神経に新しい刺激を送ることで、動物たちが自信をもって行動できるようになったり、ストレスの軽減や自然治癒力を高まったりなど、健康面に良い影響を与えます。

 

今回ははTタッチのプラクティショナーの資格と、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を持ち、ペット系専門学校で講師もされている中里真由美先生に学生さんが簡単にできるTタッチの実践を教えていただきます。

▶ やってみよう!はじめてのTタッチ① 基礎編 はこちら

 

やってみよう!はじめてのTタッチ

次のページでは、おうちや学校のパートナー(愛犬愛猫)に、普段から取り入れて頂きやすいTタッチの方法をご紹介します。ご自身のパートナーや学校の飼育犬・飼育猫などにも試してみてください。

 

ノアズマーチ

さて、ここで皆さんに質問です。
パートナーがおうちで留守番しています。そこへ、あなたが帰ってきました。
パートナーは「うわーい!帰ってきた!おかえり、おかえりー!」と、テンション高めに出迎えてくれます。あなたは「ただいま。お留守番ありがとうね。」とを伝えながら、パートナーをなでます。

さて、あなたはその時、どんな風になでていますか?(擬音語だけのイメージですが、どれが近いですか?)

1.わしゃわしゃわしゃ
2.な~でな~で
3.がっしがっしわしゃわしゃ~ ぽんぽん

多くのオーナーは、帰ってきたときに「わちゃわちゃせずに落ち着いて欲しい」と思っています。でも、パートナーのテンションの高さに引きずられる形で、オーナー自身の行動も1や3のようにテンションが高く早い動作になったり、声が高くなったりしがちではないでしょうか。

帰ってきたときに落ち着いた状態でいてほしい、もしくは多少はしゃいでもその後早めに落ち着いて欲しいと思っているなら、2が効果的です。1や3のように、短いストロークで、速く、力強く触れることは、動物を興奮させる作用があるからです。逆に、 長いストロークでゆっくりなでる動きは、動物を落ち着かせる作用があります。

Tタッチの「ノアズマーチ」は、「長いストロークでゆっくりなでる」タッチです。

【ノアズマーチ 手順】

頭から首、肩(できれば背中・腰・お尻・尻尾)まで、被毛ではなくその下にある皮膚を意識してゆっくり長いストロークでなでてあげてあげましょう。

普段、何気なくパートナーをなでるときに、いつものなで方を「ノアズマーチ」に変えてみてください。

コツは、『被毛ではなく皮膚を手のひらで触るイメージ』で『ゆっくり』と『長いストローク』でなでることです。そうすることで、パートナーは自分自身の体の境界線を意識しやすくなります。自分の体の境界線を意識することで、自分自身を認識しやすくなり、その結果、自分自身を保ちやすくなる=落ち着いた状態を保ちやすくなります。

 

 

ラマのタッチ

一方、じっくり触られるのはちょっと苦手なパートナーもいますよね。
そんなときには、手の甲を使う「ラマのタッチ」が使えます。このタッチは1と1/4の円を描く使い方もありますが、ノアズマーチのように長いストロークでゆっくりと撫でることにも使えます。

物をつかむとき、私たちは手のひらを使います。動物たちは本能的にそのことをよく理解しています。

知らない人に触られるのが苦手だったり、じっくり触られたりするのが苦手な子は、『手のひら=つかまれる』ということを知っており、それから逃れたいと思っている場合があります。

 

このような場合、Tタッチでは手の甲を使います。手の甲では物をつかむことはできないという、本能的な安心感から、触られることが苦手なパートナーでも、触られることを受け入れてくれるケースが比較的多いためです。

手のひらと手の甲で、触られる感覚がどのくらい違うか、実際にご自身で体感してみましょう。自分の手や腕の重さを自分の筋肉で支えて、皮膚に触れます。反対側の腕や太ももなど、場所は自分で触りやすい場所ならどこでもいいですよ。

 

【ラマのタッチ 手順】

まずは、先程の「ノアズマーチ」で、手のひらでしっかりと皮膚を意識して、ゆっくり長いストロークで触れてみてください。

「ゆっくり」のイメージは1秒間に5cmくらい進むくらい速度です(皆さんの腕の付け根から指先までなら56秒くらいです)。3回くらい繰り返してみてくださいね。

次に、同じことを「ラマのタッチ」、つまり「手の甲」で体験してみましょう。

手の甲でゆっくり長いストロークでノアズマーチです。これも3回くらい繰り返してみましょう。

 

 

やってみた感覚を比べてみてください

どうですか?手のひらで触れたときと、手の甲で触れたとき。

触れる側の手の感覚も「手のひら」と「手の甲」では違う感覚を感じられたのではないでしょうか。

多くの方は、手のひらでノアズマーチをしたときは「しっかりと触られている感じ」がして、手の甲の方は「さらっと軽い感じ」だと思われたのではないでしょうか。パートナーたちも同じような感覚を得ています。

 こんな風に、「このTタッチってどんな感覚なの?」ということを実際にご自身で体験しておくと、「こんなときに使うのね」とイメージしやすくなりますよ。そのイメージが出来てくると、パートナーの様子や状態にあわせて「このタッチがよさそう」と自然にタッチを選べるようになりますので、いろいろ試してみてくださいね。

 

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