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2018年03月09日(金)

豆知識

たかが水・されど水

犬や猫のために「新鮮な水」を準備することは、多くの方が知っています。でもその深い意味まで意思している人は少ないかもしれません。
 
日本は上下水道が広く整備されているため、(水道の)蛇口をひねれば出てくるのは当たり前の「水」。
 「水」をありがたいものと意識することはあまりないかもしれません。しかし「水」は、生物にはなくてはならない大切なものです。
 
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少し前までは、生きていくために必要な栄養素は、「タンパク質」「炭水化物」「ミネラル」「ビタミン」「脂質」の5つと考えられておりこれら5つを「5大栄養素」といっていました。
 
しかし今は6大栄養素と考えられています。
 
増えたのは「水」!
 
 水は、身体の60~70%程度を構成する大切なものです。
 
水の働きには
・消化および化学反応に対する溶媒(液体)
・栄養と代謝副産物の運搬
・細胞、血液、リンパ液の主成分
などなどがあります。
 
水が不足すればすぐに身体の調子は落ちていきます。健康な犬や猫であれば、自身の身体に必要な水の量を把握し、調整しながら飲んでいるといわれています。
 しかし、ドライフードを主食としている犬や猫の多くは、必要とする水の量が摂れていないことが多く、尿石症の原因となっている現状があります。
 
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必要な水の量はどれくらい?
 
飲水量は、年齢、活動量、体調、食事の種類、季節などが大きく関係しているため、一概にいうことはできません。
目安としては、食べているドライフード1日分のエネルギー量と同じCCの水分が必要であると言われています。
例えば、一日にドライフード400kcalを摂っている場合、400ml前後の水分が必要であるということです。
 
まずは1日、どれくらい飲んでいるかを調べるところからはじめてみましょう。
 
《飲水量チェック》
1.500ml(もしくは1L)のペットボトルに水を入れ、その水を器に注ぐ。
2.器の水が減っていたら、ペットボトルの水を足す。
3.1日の終わりにペットボトルに残っている水を計り、500ml(もしくは1L)から引いた量が1日の飲水量
 
1週間ほど計ることで、その個体の飲水量の平均がわかります。
飲水量を把握しておくことは、健康管理にも役立ちます。知っておいて損はありませんね。
 
皆さんも犬や猫についてご相談を受けた際は、
「パートナー(愛犬愛猫)の飲水量、チェックしてみませんか?」とあわせてご提案してみてはいかがでしょうか?
 
(ライター:講座事務局 南)

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