ホリスティック豆知識Blog
2025年08月11日(月)
シニア犬の「トイレの失敗」、裏側にある問題って?
シニア期の犬や猫は、行動や習慣が変化する場合があり、「コミュニケーションがとりづらくなった」「何を考えているかわかりにくくなった」と感じるオーナー(飼い主)も多いようです。
そしてシニア期の行動のお悩みで多いのが、「トイレではない場所に排泄するようになった」というもの。
「歳を取ったから仕方ない」と掃除だけして終わっているオーナー様がいらっしゃるかもしれませんが、実はその裏側に、高齢期ならではのトラブルが潜んでいるケースもあります。
ですが、犬猫の加齢に伴う変化に対し、私たちは人間の目線から原因を判断しがちです。その結果、不適切な擬人化による対応をおこない、犬猫の健康やQOL(生活の質)を低下させることがあります。
シニア期の行動変化の要因はたくさんあります。「シニアペット介護&ケアコース」より、「排泄の失敗」の原因となるトラブルの一例をご紹介します。
原因の可能性1:病気
不適切な場所での排泄は、以下のような医学的問題によって起こる場合があります。念のため診察を受けることが大切です。
・脳・中枢神経疾患( 脳腫瘍、椎間板疾患、脳萎縮 など)
・腎・泌尿器疾患(下部尿路疾患、慢性腎臓病 など)
・痛みを伴う整形外科的疾患(変形性関節症 など)
・消化器疾患(胃腸炎、膵炎 など)
原因の可能性2:環境要因
シニア期の犬や猫は、身体機能や脳の認知機能が順応しにくいため、「生活に何らかの変化」が起こったとき、これまでと同じように行動できない可能性があります。このような変化がないか確認し、できるだけ変化を少なくする対応を行いましょう。
例えばこんな変化。
・環境(家の内外の環境、部屋のレイアウト、住居の場所など)
・一緒に生活する家族や、同居犬猫の変化
・生活スタイルの変化
原因の可能性3:ストレス
加齢によって脳機能が低下すると、「ストレス」の面から例えば以下のような変化が起こります。
・考え方の柔軟性が減って順応しにくくなり、頑固な気質に変わっていく
・若い時のような反応や行動ができないことで、不安を感じやすくなる
犬猫のストレスの原因となるものはさまざまです。
今までと同じ生活スタイルだったとしても、もともとその犬猫にとってストレスを感じる対象であった場合、若い時は忍耐力で対処できていて飼い主様が気づかずに来たけれど、シニア期になってから対処できなくなり行動問題に発展してしまう…ということがあります。
「トイレではない場所で排泄してしまう」を放置せず、こういった原因がないかをチェックし、原因があった場合は対応することがシニア犬猫の快適性(QOLアップ)につながります。
トラブルが深刻になる前に、知識を持って対応できるといいですね。
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