ホリスティック豆知識Blog

2018年10月27日(土)

豆知識

周りにペットロスの人がいたら?

2018年10月11日、「シニア犬介護コース」受講生のフォローアップセミナー「介護期のご家族の心のケア~ペットロスの痛みを軽減する関わり方とは」を開催しました。

みなさん、「ペットロス」にはどんなイメージがありますか?
大切なパートナー(愛犬愛猫)を亡くされた方にしかわからない苦しみ、後悔、自分はなりたくない…など、いろんなイメージがあるかと思います。「他人が立ち入ることができない領域」といったイメージを持たれる方もいらしゃることでしょう。


ですが、ペットロスは、学問的には「グリーフ(悲嘆反応)」の1つ。「愛するものを亡くした痛みや悲しみが癒えるまでにたどる心のプロセス」です。ペットロスをできるだけ心理学的アプローチから「論理的」にとらえること、具体的なケースをたくさん知り、対応を考えることで、ペットロスに陥っている方に適切なサポートを行えるようになります。

今回のセミナーはペットのお仕事をされている方が対象。シニア犬介護コーステキスト『ペットロス』章の講師であり、獣医師である傍ら、HAAC-Education(ハークエデュケーション)でセミナー活動などをされている先崎直子先生に講義をしていただきました。

ペットロスが「順調に癒えること」を手助けしよう

まず講義で印象的だったのが「ペットロスにならない方法を学ぶのではない」ということ。
愛するものを亡くした人が悲しむのは当然の反応で、大切なのは、ペットロスになったとしても順調に癒えるようにすること。ただしグリーフの程度は人それぞれ差があるので、その人に合わせた対応が必要だということでした。
ペットロスは、「喪失感」と「回復志向」の間を行ったり来たりしながら癒えていくのですが、回復に役立つこととして「悲しみと向き合い開放すること」や「周囲を信頼し、サポートを受け取る」といったことが印象に残りました。

ペットロスのケースはさまざま。サポート方法に「正解」はない

ここからはグループディスカッション!
お題は「介護が必要なパートナーを抱える人に何ができるか」を、実際にあったケースを元に考える」というもの。

そのケースとは、ガンを患った愛犬が、以下のような治療を受けた上で亡くなったといういもの。

【ケース1】かかりつけの動物病院にできる限りの治療をしてほしいと依頼し、手厚いサポートを受けたと感じた上で亡くなった
【ケース2】病院から最新の治療法を提案されしばらく続けたが、愛犬の苦しむ姿に副作用のない治療を望むも聞き入れてもらえず、次々に新しい治療を提案されながら治療をやめてほしいという気持ちを抱えたまま相談できずに亡くなった

1と2では、パートナーが亡くなった後のオーナーの気持ちに大きな違いがでることは想像がつくかと思います。
では、みなさんは、その気持ちの違いはなぜ、起こったとおもいますか?そして、ケース2では、介護中に周囲の人がどんなサポートをしてあげたらよかったと思いますか?

ディスカッションでは各チーム、いろんな答えが飛び出しましたが、正解はない、とのこと。
ただし重要なのは、オーナー本人の意思を尊重すること。決して知識や自分の経験談をおしつけたりせず、ご本人の話をよく聞くことから始めなければならないということが強く心に残りました。

ペットロスでは、心理面で身近なプロが頼りに

ペットロスは「公認されないグリーフ」と言われることもあるそうです。
「ペットが亡くなったくらいで…」という周囲からの反応があったり、またそう思われたくないというオーナーの気持ちから、誰にも相談できずにペットロスをこじらせてしまうケースもあるんだそう。
また、気軽に相談できる先は、ちょっと敷居の高い動物病院よりも、より身近なペットのプロが多いそう。
今回のセミナーでは、現役ペットシッターの方がたくさん参加されていましたが、どの方も、より信頼してもらえるプロを目指して真剣に話を聞かれていました。

ペットのお仕事で活躍を目指す方も、愛犬愛猫のために知識をつけたい方も、ペットロスをより身近なテーマとして学んでみませんか。きっと周りの人に役立つ日が来るはず!

(講座事務局 草田)

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