ホリスティック豆知識Blog

2018年07月27日(金)

豆知識

愛犬、愛猫の「幸福度」はどれくらい?

突然ですが、みなさんのパートナー(愛犬愛猫)は今、幸せですか?

◆愛する飼い主のそばにいればもう幸せ?
◆いつでもお腹いっぱい食べられるから幸せなはず?
◆病気だから幸せじゃない?

地球上で生きる動物たちは、何を基準に「幸せかどうか」をはかったらよいのでしょうか。

動物は人とは違う生き物。種ごとでももちろん、異なります。
その動物の幸福度を知るには、まずはその生態、本来持っている欲求について正しい知識を持つこと、その上でその欲求や本来あるべき状態をどれほど満たせているかを把握することが大切です。

ですが、まず簡単なヒントとして、地球上の全ての動物が最低限得るべき権利をまとめたものがありますので、ご紹介します。

動物の5つの権利

「動物の5つの権利」とは、1965 年、イギリスの議会によって成立したブランベル委員会がまとめた、農場における動物が生活するための最低限の基準を啓発するものです。現在では家畜にとどまらず、国際的な動物福祉の指標として知られており、いかなる状況であってもすべての動物に与えられなくてはならない、と考えられている権利です。

あなたのパートナーについてもチェックしてみましょう。

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1.空腹や渇き、栄養不良に陥らない権利

 □いつでも新鮮できれいなお水が飲める?
 □個体にあった質のいい食事をとれている?

2.不快な状態に置かれることのない権利

 □暑さ、寒さから適切に守られている?
 □自由に振舞える環境が十分ある?

3.痛み、危害、病気で苦しまない権利

 □具合が悪くなくても定期的に獣医にみてもらえる?
 □毛のもつれなどで、苦痛になっていない?

4.明確で正常な行動を表現できる自由がある権利

 □適切な運動でストレスをためない状態?
 □同じ種類の他の動物と交流できている?

5.恐怖や苦痛でない権利

 □社会性を持たせる機会をちゃんと与えている?
 □適度な身体的、精神的な刺激を与えてる?

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ホリスティックケアでパートナーの幸福度を上げよう

動物をできるだけ広く、全体的な視点からケアする「ホリスティックケア」は「5つの権利」を大前提として、コンパニオンアニマルのQOL*(生の質)を高める有効な手段となります。

ホリスティックケアは、彼らの心と身体が共に健康で、人間社会や周囲の環境とも調和している状態をめざします。また、介護されている動物や病気の動物であっても、自然治癒力を高めることで、苦痛や症状を軽くしたり、老化を遅らせたりできるケアです。

ただし、ホリスティックケアには必ずこうしなければいけないという唯一の正解があるわけではありません。「動物の5 つの権利」を考慮したときにオーナーがそのときどきにできる最善のことを行う、という心がまえを持つことが一番大切なのです。

(講座事務局 草田)

 

*QOL(クオリティ・オブ・ライフ)とは:
「生の質」「生命の質」「生活の質」などと 訳され、1頭1頭それぞれの動物が「その種らしく」「その個体らしく」快適な行動・生活ができる「クオリティ(質)」、さらには心の豊かさや幸せ、生きる喜びという精神的な「クオリティ(質)」も大切にする考え方です。

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