ホリスティック豆知識Blog
2025年11月15日(土)
犬と猫へのサプリメント、正しく選ぶ・勧めるための基礎知識

【 41万円中、約15,000円 】
さて、何の金額でしょうか?
実はこれ、とある団体が飼い主の方に調査した、犬1頭に対する「年間平均支出金額」とそのうち「サプリメントへの支出金額」です。ちなみに猫は年間18万円、そのうちサプリメントは約5,000円だそう。しかも、サプリメントへの支出額は、犬が前年比約140%、猫が約127%と上昇しているということで、ますます健康志向が高まっていることがわかります。
みなさんは、平均と比べていかがでしょうか?
また、ペットのお仕事をしている方は、そんなお客様にしっかりと対応できる構えがあるのか気になった方もいるかもしれませんね。
ペット用サプリメントの利用目的

ペットフードを主食として与えている場合、AAFCO基準で定められている栄養素をサプリメントでさらに補う機会は少ないかもしれません。ですが、サプリメントはそれ以外の成分(乳酸菌や抗酸化成分、Q10など)や、目的にあわせたさまざまな成分の組み合わせを、食材よりも手軽に摂れるので、体質や体調にあわせて活用したいところです。
また、犬や猫の寿命はどんどん長くなっていますが、年齢に伴い病気も比例して増えていくため、「健康寿命」を伸ばすためにサプリメントが活躍するのです。
それでは、あなたのサプリメント知識レベルをチェック!

□ 「サプリメントとは何か?」については、法律で定義が定められている。
⇒答えは「NO」。
「健康食品」「サプリメント」などは広く知られた言葉ですが、実は行政的な定義はありません。
健康食品は、「健康の保持増進に資する食品全般」と考えられますが、サプリメントはその一部に含まれます。
これらの概念に入る食品のうち、「栄養機能食品」「特定保健用食品(トクホ)」など、国が特定の条件を定めた分類に入るものもあります。ペット向けサプリメントは、ペットフード同様「食品」という扱いではありませんが、人用サプリメントと同じく、定義はありません。
□ 人用のサプリメントを犬や猫に与えてもよい。
⇒答えは「自己判断だけで与えるのはNO」。
通常量では害のない成分だとしても、人間用のサプリメントだと犬や猫には過剰量になってしまう可能性があります。
□ 病気の場合、サプリメントは獣医師の許可を得てから与えるようにする。
⇒答えは「YES」。
動物病院でもらった薬がある場合は、サプリメントの成分がそれに影響を及ぼしてしまうかもしれないため、必ず確認したうえで使いましょう。また、病気が疑われる場合に、サプリメントだけで対処しようとすると、重大な病気を見逃してしまうかもしれません。まず、動物病院での診断を仰ぎましょう。
□ サプリメントの中でも、事実上、薬効の高いものがある。その場合は「薬効」「治療」「予防」などの記載をしてもよい。
⇒答えは「NO」。
口から摂取するもののうち、医薬品以外はすべて食品。食品に対しては医薬品のような身体の構造や機能に影響を与えるという表示をすることは原則として認められていません。(犬猫用サプリメントは食品ではありませんが、食品と同様に薬機法の適用となります)
ただし特別用途食品、特定保健用食品、栄養機能食品は例外的に限られた範囲で特定の保健機能や栄養機能を表示することが認められています。また、実は人の場合、利用目的の5%は病気の治療というデータがあります。
いかがでしたか?
ペット用サプリメントは、知識があれば疑心暗鬼になったり、それだけに頼りすぎたりすることなく、より良い活用法ができるものです。お仕事のアドバイスや、愛犬愛猫の生活にサプリメントを取り入れてみませんか。
犬猫の健康とQOLの資格なら【ホリスティックケア・カウンセラー養成講座】

累計受講生1万9千名以上!犬と猫の健康とQOLアップの資格講座。自然治癒力を高める「食事・サプリメント」「ストレスケア」「運動」「マッサージ」「植物療法」などのホームケアを幅広く学べます。犬猫飼い主様のお悩み相談対応、ケアアドバイスなどに役立ち、信頼度アップにつながる資格です。
セット受講できる「シニアペット介護&ケアコース」

ホリスティックケアを、シニア~ハイシニア期のパートナー(愛犬愛猫)とそのオーナー(飼い主)にも。「老化の正しい理解」「シニア期に多い病気の早期発見と対応」「介護の具体的な方法」「ペットロスへのサポート」など、悩めるシニアペットオーナーを、ずっと寄り添い支える知識で笑顔にします。





